社会保険労務士法人アーリークロスの社労士ブログ
こんにちは!福岡市にあります社会保険労務士法人アーリークロスです。
今回は、「企業型確定拠出年金(企業型DC)」について取り上げます。
皆さんは、ご自身や従業員の老後の生活資金についてどの程度考えられていますか?
公益財団法人生命保険文化センターの調査では、老後の生活に対して82.2%の人が不安感があると回答、その内容のトップは「公的年金では不十分」という結果になりました。
https://www.jili.or.jp/lifeplan/lifesecurity/1157.html
「年金制度」は、大きく分けて「公的年金」と「私的年金」の2つがあり、細分化するとその種類はさらに多岐にわたります。
①公的年金
国民年金:日本国内居住の20歳以上60歳未満の人の加入が義務付けられている
厚生年金 :会社員や公務員が国民年金に上乗せして加入する
②私的年金
確定給付企業年金制度(DB)
確定拠出年金制度(DC)
厚生年金基金制度
国民年金基金制度
冒頭の調査結果のように、テレビやインターネットなどで、「公的年金だけでは足りない」というニュースが流れてくることもしばしば…。
そうした不安がある中、「私的年金を始めた方がいいとは分かっていても、その仕組みややり方が分からない」という方も多いのではないでしょうか。
そこで、皆さんに紹介したいのが、確定拠出年金制度(DC)のうちのひとつ、企業型確定拠出年金(企業型DC)です。ひとことで言えば、企業が掛金を拠出し、従業員がその拠出金の運用を行うものです。
確定拠出年金制度には、従業員が自動的に加入するものと、選択できるもの(選択型企業DC)がありますが、ここでは、後者―従業員が「加入するのか、しないのか」、「いくら掛けるのか」を自由に選択できる選択型を取り上げます。
以下、選択型企業DCの仕組みの例を簡単にご説明します。
(※以下の他にも例がございますがここでは割愛します。)
まず、基本給を再編し、一部を「生涯設計手当」として支給します。各役員・従業員は、「生涯設計手当」の範囲内で掛金の額を指定します。そこで指定した掛金の額が、毎月の積立として拠出されます。さらに、この拠出金について加入者が運用方法を決定することで、拠出額と運用益の合計が将来の給付の原資となるわけです。
この制度のメリットは、運用益により将来の年金額を増やせるという点だけではありません。
なんと、税制上、掛金として指定された金額は給与とみなされないので、その部分については所得税・住民税が非課税となります。また、掛金部分は社会保険料の算定対象から外れます。
これは、従業員の方も、企業側からも嬉しい制度ではありませんか?
企業型確定拠出年金(企業型DC)の導入については、弊社のグループ会社である「株式会社アーリークロス」にてご相談を承っております。
また、DC導入の際の給与再編など、給与計算代行を社会保険労務士法人アーリークロスへご依頼いただくことで、ワンストップでの対応が可能です。
ご相談・ご依頼はお気軽にアーリークロスグループまでお願いいたします!
【参考】
株式会社アーリークロス ホームページ
https://www.early-cross.com/